エステティシャンの資格は必要??
エステティシャンは資格が必要なのかな?
じゃあ、今日はエステティシャンの資格の話をしよう!
エステティシャンは、美容師や理容師のような国家資格が必要なものではありません。
なので、資格がなくてもエステティシャンということができます。
ですが実際のエステティック業界には、とても大きな資格が存在します。
その中でも代表的なものが日本エステティック協会と日本エステティック業協会です。
(「業」があるかないかで覚えると良いです)
この2つの協会が発行する資格は民間資格で、受験資格はエステの専門学校での履修、またはエステサロンでの実務経験が必要となります。
これら協会の資格を保有したエステティシャンは認定エステティシャンと言われます。
資格がなくてもなれるエステティシャンですが、認定エステティシャンの有無は知識や技術レベルを知る一つの指針となっています。
ぜひ資格取得に挑戦してみたいという方は、代表的なエステティックの協会、資格について書いていきますので、よろしければ引き続き読んでみてください。
これは知っておこう!代表的なエステティックの協会
エステティックの協会やそこが発行する資格と言っても様々です。
調べたことがある方は「どの資格を取ったら良いのか分からない」と悩まれたと思います。
ここでは絶対に押さえておきたい代表的な国内の協会4つと資格をお伝えしていきますので、ぜひ参考になさってみてください。
日本エステティック協会(AJESTHE)
正式名称は、一般社団法人日本エステティック協会(AJESTHE)と言い、AJESTHEは「Association of Japanese Estheticians and Beauty Therapists」の略称で「アジェステ」と言います。
※エステティシャン同士では、このあと説明する日本エステティック業協会と区別して「協会」と言ったりもします。
国内のエステティック関連の団体の中でもその歴史は古く、日本における健全なエステティックの普及と発展を目的として1972年に設立されました。
エステティシャンの養成、教育、資格認定、関連団体との連携等の事業をおこなっています。
発行している資格(一部)
- AJESTHE認定エステティシャン
- AJESTHE認定上級エステティシャン
- AJESTHE認定トータルエステティックアドバイザー
- AJESTHE認定フェイシャルエステティシャン・AJESTHE認定ボディエステティシャン
ちなみに、日本エステティック協会ではエステティックをこのように説明しています。
エステティックとは
全身美容のことであり、手技又は化粧品・機器等を用いて、人の皮膚のお手入れ(スキンケア)、体型を整える(プロポーションメイキング)、リラクセーション等の施術および指導をいう。
エステティシャンとは、エステティックを行う技術者のことである。
日本エステティック業協会(AEA)
正式名称は、一般社団法人日本エステティック業協会(AEA)と言い、AEAは「All Nippon Esthetic Association」の略称で「エイイーエイ」と言います。
※エステティシャン同士では、先ほどの「協会」と区別して「業協会」と言ったりもします。
はじめは、全日本エステティック業連絡協議会とし1987年設立され、エステティック業界全体や健康と美を支えるサービス産業としての発展を目的として現在に至ります。
日本エステティック業協会のテキストにも、エステティックのことを上記(AJESTHE)と同様に記載されています。
発行している資格(一部)
- AEA認定エステティシャン
- AEA認定上級エステティシャン
- AEA認定インターナショナルエステティシャン
日本エステティック機構(JEO)
NPO法人日本エステティック機構(JEO)は、2003年に経済産業省が発表した「エステティック産業の適正化に関する報告書」を受けて、エステティシャンの社会的認知とエステティック業への信頼の向上を目的のため2004年に設立された団体です。
発行しているもの
- エステティシャンセンター試験の合格証書
エステティシャンセンター試験の運営をしているのがこの団体です。
これも合わせて知っておこう‼︎
エステティシャンセンター試験
エステティシャンとして成長し得るために基本となる知識と技術、ホスピタリティーマインド、及び法令遵守の精神の保有し、一定以上の基準をクリアしているかを定めた試験です。
試験内容は、筆記(マークシート方式)と実技(ボディ・フェイシャル)があります。
日本スパ・ウェルネス協会
日本スパ・ウエルネス協会(NPO法人)は、エステティック業界の健全な発展とセラピストの社会的地位の向上を目的として2004年に発足されました。
スパセラピスト、ビューティセラピスト、美容脱毛師、介護予防セラピストなどエステティックの枠を越えて様々な資格を発行しています。
発行している資格(一部)
- スパセラピスト
- 美容脱毛士
- 介護予防セラピスト
- ビューティセラピスト
- IPSNインターナショナル ビューティセラピスト
エステティシャンの資格を取るには
代表的な国内の協会4つと資格などをお伝えしていきました。
その他にも、世界的には国際基準の資格のCIDESCO(シデスコ)が有名です。また、INFA(インファ)、CIBTAC(シブタック)、美容大国の韓国では皮膚美容師(国家資格)というのもあります。
エステティックの本場フランスでは、エステティシャンは国家資格となっています。
国内だけにとどまらす、色んな学びを深めてもっとレベルアップしたい!と国際資格を目指すエステティシャンもいます。
話は国内に戻りまして、「資格は分かったけど、どうやって取れるの?」と疑問に思われた方もいるかもしれません。
資格取得を挑戦してみたい方は、これからお伝えする受験資格も合わせて事前に確認しておきましょう!
受験資格を知っておくと、いざ資格を取ろう!と思ったときに条件を満たしていない、、、なんていうトラブルを防ぐことができます。
このエステブロを読んでくださっている方の中には、個人でサロンを経営されている方やこれから考えている方も多くいると思います。
その上で押さえておきたいことは、認定校卒の有無とエステサロンの勤務経験の有無です。
このどちらか、またはどちらも両方を満たしている方は比較的すぐ受験することができます。※もしどちらもない方は、このブログの後半で対策をお伝えしていくのでご安心ください。
まず、認定校(養成登録校)を卒業している場合は、そこでエステティックに関するカリキュラム300時間以上の履修が必要です。
(上位資格になると400時間や1000時間以上)
次に、エステサロンの勤務経験がある場合は、多くの場合2年以上の実務経験の証明が必要です。※証明が可能なエステサロンである必要があります。
(上位資格の中には3年や5年以上というものもあります)
2年未満で辞めてしまうのはもったいない
サロンに勤めている新人エステティシャンの退職理由に、イメージと違った、体力仕事で体変、ノルマがあるなどが挙げられます。
エステに限らす、他の仕事でも同様ですが、勤めてみないと知れないことがたくさんあります。また、はじめのうちは慣れないことや分からないことも多いので、心が折れてしまいそうになることは、誰にだって起こります。
辞めたいな、、、ふとそんな思いが出てきても当然です。
個人的には人生の道は生きたいように進むべきと考えていますので、無理をする必要はありませんが、あらゆる方向から見定めて、後悔がないようにした方が良いです。
見定めポイントの一つが実務経験の年数2年以上かどうかです。
特に、受験を考えていなければ実務経験の年数を気にする必要はありません。
ですが、受験を考えていて認定校卒でなければ、実務経験の年数はその後に大きく関係します。今サロンを退職するかで悩んでいたら、2年未満で辞めてしまうのはもったいないです。
日本エステティシャンセンター試験は1年以上で可能ですが、オススメは上位資格の条件を満たせる2年以上です。
最低でも2年は実務経験をしておくと後々になって「あと○ヶ月足りなかった〜!」なんていう後悔はありません。「知っていたらあともうちょっと頑張れたのに〜!」ということもありません。
認定校卒、エステサロンの実務経験どちらもなければ
もしどちらの経験もない場合は、「え?!受けられない、、、」と思ってしまう方もいると思います。
エステティシャンの資格は民間資格なのですが、受験資格のハードルは高いのです。
社会人になってからエステティシャンを目指す方にとっては尚更です。
でも、諦めないでください。
ご紹介した中で一番簡単に受験できるのは、エステティシャンセンター試験です。
これは実務経験1年以上、または300時間以上の履修が受験資格です。
これをクリアする方法は3つあります。
- エステサロンに就職して1年以上の実務経験を積む
- 今ご自身でしているエステサロンと並行して、副業可能な別のエステサロンに就職して1年以上の実務経験を積む
- 認定校で300時間以上学ぶ
これはケースバイケースなのですが、上記の方法どれも難しいという場合は、今ご自身でしているサロンでの1年以上の実務経験を証明できる書類を提出することで受験資格を満たせる場合があります。
これに関しては、明確な基準が明記されておらず、状況によって異なるので日本エステティック試験センターに直接問い合わせる必要があります。
状況にもよるので絶対にとは言い切れませんが、問い合わせてみるだけでもしてみると良いと思います。
エステティシャンの資格を取りたい!という想いのある方になるべく寄り添ってもらえるような回答をしていただけると私は信じています。
試験に合格するための勉強が大切
さて、私は受験資格を知ったとき「結構ハードルが高いな〜」と思いました。
ここまで資格、資格と連呼してきましたが、多くのエステティシャンがそうであるように資格取得がエステティシャンとしての目的ではありません。
試験に向けての知識の勉強だったり、技術力向上の練習、ホスピタリティを磨いたり、その過程の中で他のエステティシャンと協力し学びを深めていくプロセスが大切です。
なので、資格取得したらOKではありません。
資格取得後にもそのレベルを保ち、サロンで生かしていくことが求められます。
上位資格になるほど、受験資格はさらにハードルが高くなりますが、合格した時には大きな自信となって背中を押してくれます。
それが見えないオーラにもなり自然とお客様から信頼・安心できるエステティシャンだと思っていただけます。
そしてもっと多くの方にエステをお伝えしていきたいと自然とやる気がみなぎってくるのです。
ぜひ、知識や技術力、ホスピタリティの向上、自信、お客様からの信頼や安心のためにも資格に挑戦してみてください。